老犬の便が出ない、反対に軟便や下痢が続くと、食事が合わなくなったのか、年齢のせいなのかと迷います。高齢犬では消化機能だけでなく、歯の痛み、運動量の低下、薬の影響、腎臓や肝臓などの病気も排便に影響します。食事だけで解決しようとせず、便と全身状態を一緒に見ることが大切です。
まず受診を急ぎたいサイン
次の状態がある場合は、食事を変更して様子を見る前に動物病院へ相談してください。
- 血便、黒いタール状の便が出る
- 何度も吐く、強くいきむ、腹部が張る
- 水も飲めない、ぐったりしている
- 下痢が繰り返す、便が数日出ず苦しそう
- 誤食や異物を飲み込んだ可能性がある
持病がある犬や投薬中の犬は、症状が軽く見えても早めに主治医へ連絡しましょう。
便秘で確認したいこと
便秘は水分不足、運動量の低下、食物繊維の過不足、骨盤や関節の痛み、前立腺や腸の異常などで起こります。散歩量が減った老犬では、排便姿勢を保つつらさが隠れていることもあります。
水をいつでも飲めるようにし、床を滑りにくくして排便姿勢を支えます。フードへ少量のぬるま湯を加える方法はありますが、心臓・腎臓病などで水分管理を指示されている場合は主治医に確認してください。人用の便秘薬や浣腸を自己判断で使ってはいけません。
下痢で確認したいこと
急なフード変更、食べ慣れない物、感染症、寄生虫、薬、膵臓や消化管の病気など原因はさまざまです。元気があるように見えても、高齢犬は脱水が進みやすいため注意します。
絶食させるかどうかは犬の状態で変わります。特に糖尿病や慢性疾患がある犬では危険になることがあるため、自己判断で長時間食事を抜かず、病院の指示を受けてください。
食事を見直す5つの手順
- 急に全量を変えない:変更が必要な場合は主治医の指示を優先し、通常は少しずつ切り替えます。
- 総合栄養食か確認する:年齢表示や「無添加」だけで判断せず、必要な栄養を満たす主食かを確認します。
- 量を記録する:目分量ではなく、食べた量と残した量を測ります。
- おやつを含めて見る:脂肪分の多い食べ物や新しいおやつも記録します。
- 体重と筋肉を追う:便だけでなく、体重減少や筋肉の落ち方も病院へ伝えます。
受診時に役立つ記録
便の回数、色、硬さ、血や粘液の有無を写真とともに残します。食事内容、薬、サプリ、飲水量、嘔吐、元気、排便時の痛みも一緒に記録すると診断の助けになります。便を持参する場合は病院へ保存方法を確認してください。
食欲も落ちている場合は、老犬が水しか飲まない時に考えられることも参考にしつつ、早めに受診してください。
