大切な家族であるペットが亡くなったとき、何をすればいいのか分からなくなることが多いものです。特に、火葬の手続きや行政上の届け出についての知識がないと、不安な気持ちがさらに募るでしょう。ここでは、ペット火葬に関する必要な手続きや準備、特に行政手続きにフォーカスし、できるだけ分かりやすく解説します。
ペットが亡くなったら最初にすること
まずは一般的な流れとしてペットが亡くなったら、まずは落ち着いて対応しましょう。
自宅で亡くなった場合は、遺体を清潔な布で包み、冷やして安置します。硬直が始まる前に手足を整えると、より自然な姿で眠らせてあげることができます。
詳しくは次のコンテンツでもご紹介していますので合わせてご覧ください

外出先や事故で亡くなった場合は、動物病院に相談すると、適切な対応を教えてもらえます。
悲しみにくれる時間も必要ですが、次の手続きを進めるために、少しずつ準備を始めましょう。
火葬する前に必要な準備(自治体のルール・届け出)
ここは行政手続きの話。
ペットが亡くなったとき、役所に届け出が必要かどうかは、住んでいる地域によって異なります。特に犬の場合は、狂犬病予防法に基づき、「死亡届」の提出が必要な場合があります。手続き方法は、住んでいる市区町村の役所や保健所に確認してください。窓口での手続きのほか、郵送やオンラインでの届出が可能な自治体もあります。
横浜市の場合、犬が亡くなった日から30日以内に届け出が必要となります。
そのさいには犬の鑑札番号が必要で、鑑札または鑑札番号の分かる書類(狂犬病予防注射のお知らせ通知など)を用意することとなります。
猫や小動物(ウサギ、ハムスター、フェレットなど)の場合は、法律上の届け出義務はありません。ただし、自治体によっては火葬のルールが異なり、指定の方法で火葬することを推奨されることもあります。事前に動物愛護センターや役所で確認すると安心です。
各都道府県のペット火葬ルール
ペットの火葬方法は、自治体によって違います。市区町村の火葬場でペットの火葬が可能な場合もありますが、多くの地域では民間のペット霊園や火葬業者を利用することが一般的です。
参考までに横浜のペット火葬についてのページをご紹介します。
お住まいの市町村のホームページでも同じ案内があるかと思います
ペット火葬のご案内 横浜市
ペット火葬には「個別ペット火葬」と「合同ペット火葬」があります。個別火葬は、1匹ずつ火葬し、遺骨を返してもらえる方法です。合同火葬は、ほかのペットと一緒に火葬されるため、遺骨の返却はありません。費用や供養の方法を考慮して、どちらを選ぶか決めましょう。
個別ペット火葬と合同ペット火葬については次のコンテンツもご確認ください
ペット火葬の個別ペット火葬と合同ペット火葬の違いとは?後悔しないペット火葬の選び方
自治体によっては、火葬料金の補助制度がある場合もあります。費用面が気になる場合は、事前に確認しておくとよいでしょう。(お住まいの市町村名と助成金で検索をしてみてください)
遺骨を保管・供養するときの注意点
ペットの遺骨をどのように扱うかは、飼い主の考え方によって異なります。自宅で保管する場合は、骨壺やメモリアルボックスに入れるとよいでしょう。最近では、遺骨の一部をアクセサリーに加工する「手元供養」も人気があります。
お寺や霊園に納骨する場合は、合同墓に納める方法や個別墓を設ける方法があります。どの方法を選ぶかは、自分にとって納得できるものを選ぶことが大切です。
また、遺骨を山や海に散骨することを考える方もいますが、勝手に散骨すると法律違反になる場合があります。必ず自治体や専門業者の指示に従いましょう。
※ペット散骨に関するエビデンスを説明している行政が見当たりませんでしたので上の解説のみとさせていただきます。
まとめ|ペットの最後を大切に見送るために
ペットが亡くなったとき、何をすればよいのかを知っておくと、落ち着いて対応できます。
犬の場合は役所への届け出が必要であり、猫やその他のペットは自治体のルールを確認することが大切です。火葬の方法には個別ペット火葬と合同ペット火葬があり、それぞれの特徴を理解したうえで選びましょう。
遺骨の供養方法もさまざまで、自宅供養や霊園への納骨、散骨など、選択肢が広がっています。どの方法を選んでも、大切なのはペットとの思い出を大事にし、心を込めて見送ることです。愛するペットの最後の時間を、大切に過ごしてください。