春に注意すべきペットのストレスや気をつけたい病気

春に注意すべきペットのストレスや気をつけたい病気
この記事は約5分で読めます。

春の訪れは私たち人間にとって心躍る季節ですが、実はペットたちにとっては意外なストレスや健康リスクが潜んでいる時期でもあるんです。

暖かな日差しが気持ちいい反面、気温の変化や花粉、虫たちの活動開始など、飼い主さんが知っておくべきことがたくさんあります。大切な家族の一員であるペットが元気に春を過ごせるよう、知っておきたいポイントをご紹介します。

春がペットにとってストレスになる理由

朝晩の寒暖差が激しい春。私たちは服で調節できますが、ペットたちは体温調節が難しく、この変化にとても敏感です。
特に室内で過ごすワンちゃんやネコちゃんは、暖房の効いた冬の環境から急に変わることで、体調を崩しやすくなっています。

春は新学期や新生活で飼い主さんの生活リズムが変わることも。「飼い主さんが急に家にいなくなった」「知らない人が増えた」など、ペットにとっては不安やストレスの原因になりがち。彼らの目線で見ると、春は環境の変化が多い季節なんです

さらに空気中に増える花粉や黄砂。くしゃみが出たり、目がかゆくなったり、皮膚がかさかさになったり…人間と同じような症状に、ペットたちも苦しんでいることがあります。

春に多い病気と予防のコツ

皮膚トラブルとアレルギー

春になると「なんだか体をよく掻いている」というワンちゃんが増えます。花粉やハウスダストへの反応、活発になるノミやダニの影響で、皮膚がかゆくなったり赤くなったりすることが。

飼い主さんができること

  • 毎日のブラッシングで皮膚を清潔に保ち、花粉などを取り除く
  • 散歩から帰ったら濡れタオルで体を拭いてあげる
  • 寝床やクッションをこまめに洗濯する
  • 皮膚の赤みや脱毛が気になるようなら、早めに動物病院へ

胃腸トラブル

春の芽吹く草花は見ていて美しいですが、中には犬猫にとって有毒なものも。散歩中に興味を持って口にしてしまうことも少なくありません。また季節の変わり目は胃腸も敏感になりがちです。

飼い主さんができること

  • 散歩中は目を離さず、何を口にしているか注意深く見守る
  • 食事の内容を急に変えない(新しいフードに変える時は少しずつ混ぜる)
  • 食欲や便の様子に変化がないか日々チェック
  • 庭に植える植物は犬猫にとって安全なものを選ぶ

寄生虫対策は春からしっかりと

暖かくなると蚊やノミ、ダニなどの活動が活発になります。特に犬のフィラリア症は、蚊が媒介する命に関わる病気。春から予防を始めることが大切です。

飼い主さんができること

  • 3月〜4月頃から月1回のフィラリア予防薬の投与を始める
  • ノミ・ダニ予防薬を定期的に使用する
  • 室内の掃除を徹底し、寄生虫の住処をなくす
  • 獣医師と相談し、ペットに合った予防プログラムを作る

ペットの花粉症にも注意

くしゃみや目やに、目を擦る仕草が増えたら、ペットの花粉症かもしれません。「動物に花粉症なんて…」と思われがちですが、実はかなり多いんです。

飼い主さんができること

  • 花粉の多い日は外出を控えめに
  • 帰宅後はペットの目や顔、足を拭いてあげる
  • 室内に空気清浄機を設置する
  • 症状が続くようなら、動物病院で相談

春のお散歩で気をつけたいこと

春の心地よい日差しと爽やかな風が吹く季節になると、愛犬との散歩がより一層楽しみになりますね。冬の寒さから解放され、芽吹く草花や活気づく公園の様子を一緒に楽しめる春のお散歩は、飼い主さんとペットの絆を深める素敵な時間です。
ただ、この季節ならではの注意点もいくつかあります。春特有の環境変化がペットの健康に影響することもあるため、快適で安全な散歩のために、以下のポイントに気を配ることが大切です。日々の何気ない散歩も、ちょっとした心がけで愛犬にとってより安全で楽しいものになります。

  • 急な暑さに注意:春でも日中は意外と暑く、熱中症のリスクも。特に短頭種(パグ、ブルドッグなど)や高齢犬は要注意。
  • 散歩コースの見直し:春は除草剤や農薬を使う季節。犬の足裏に付着したり、なめたりすると危険なことも。
  • 散歩後のケア:ペットの足をしっかり拭き、体に付着した花粉やアレルゲンを取り除きましょう。
  • 他の動物との接触:春は繁殖期で、野良猫や野良犬が活発に。感染症予防のため、不用意な接触は避けて。

飼い主さんができる春のペアレントケア

春の訪れとともに、私たち飼い主ができるペットへのケアも少し変化させる必要があります。季節の変わり目は体調を崩しやすく、環境の変化によるストレスも感じやすい時期です。日常生活の中で少し気を配るだけで、大切な家族であるペットたちの健康と快適さを守ることができます。
繰り返しとなりますが、春ならではの気候変化や花粉、虫の発生などに対応しながら、愛するペットが元気に春を楽しめるよう、飼い主さんができる具体的なケアについてご紹介します。
日々のちょっとした心がけが、ペットの健康を守る大きな一歩になれるよう、今までお伝えした内容とちょっと違う角度でまとめてみました。

心地よい環境づくり

  • 室温は20℃前後、湿度は50〜60%が理想的
  • 寝床は直射日光や風が当たらない場所に
  • こまめな掃除で花粉やホコリを減らす

毎日の健康チェック

  • 皮膚の状態(赤み、かゆみ、発疹など)
  • 目や耳の様子(充血、耳垢の増加など)
  • 食欲や水の飲み方、排泄物の変化
  • 元気さや活動量に変化がないか

メンタルケアも大切に

  • 急な環境変化はなるべく避ける
  • いつもの遊びや触れ合いの時間を維持する
  • 新生活で留守番が増える場合は、徐々に慣らしていく
  • お気に入りのおもちゃや毛布など、安心できるものを身近に置く

まとめ

春は新しい季節の始まりとして楽しい時期ですが、ペットたちにとっては様々な変化やリスクがある季節でもあります。飼い主さんが少し気を配るだけで、ペットたちも快適に春を過ごすことができます。

日々のケアと観察を怠らず、少しでも気になる変化があれば早めに対処することが大切です。愛するペットと一緒に、春の訪れを心から楽しめるようにしたいですね。皆さんのペットが、健やかな春を過ごせますように!

タイトルとURLをコピーしました