CBDがてんかんの治療薬とし認可されている国

CBDがてんかんの治療薬とし認可されている国 CBD
CBDがてんかんの治療薬とし認可されている国
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CBD(カンナビジオール)は、てんかんの治療に一定の効果があるとされ、いくつかの国でその使用が認められています。このブログでは、それらの国や地域を探るとともに、CBDの効果やカンナビスとの関係、日本の状況についても触れていきます。

CBDがてんかんの治療薬とし認可されている国

CBDがてんかんの治療薬とし認可されている国
アメリカ合衆国では2018年に、植物由来のCBD製剤がてんかんの治療薬として認可されました。
ブラジルでも、CBDはてんかんの新しい治療法として認知されています。
その他の国や地域では、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、チリ、コロンビアなど多くの国で医療用途としてCBDの使用が認可されています。

国別に分類をすると次のように認可されています。

アメリカ合衆国
2018年6月、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、高度に精製された植物由来のCBD製剤(Epidiolex®、GW Pharmaceuticals、Cambridge, UK)をDravet症候群(DS)およびLennox-Gastaut症候群(LGSという略称でいわれることが多い 小児期に発症する難治性てんかんを主症状とす るてんかん症候群のことです)の治療薬として認可しました​。

参考:Cannabinoids in the Treatment of Epilepsy: Current Status and Future Prospects – PMC

ブラジル
CBDはてんかん(エピレプシー)の新しい治療法として認知されており、将来のよく設計された研究と公衆衛生戦略が必要であり、これによりCBDへの広範なアクセスが提供され、ブラジルでエピレプシーを持つ人々の生活の質が向上します​。

参考:Cannabidiol and epilepsy in Brazil: a current review – PubMed

その他の国
ハーブカンナビスの医療用途は、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、チリ、コロンビア、クロアチア、エクアドル、キプロス、ドイツ、ギリシャ、イスラエル、イタリア、ジャマイカ、リトアニア、ルクセンブルク、北マケドニア、ノルウェー、オランダ、ニュージーランド、ペルー、ポーランド、スイス、タイなどの国で認可されています​。

参考:Epilepsy and cannabidiol: a guide to treatment – Arzimanoglou – 2020 – Epileptic Disorders – Wiley Online Library


てんかんの治療用途を調べていくと「ハーブカンナビス」というキーワードがでてきました。

ハーブカンナビスとは

ハーブカンナビスとは、カンナビス植物、特にその乾燥した花や葉を指します。
カンナビスには多くの種類があり、それぞれに異なる特性や効果があります。
主に、以下の3つの主要な種類があります。

カンナビス・サティバ (Cannabis sativa)

サティバ種は、一般的に心地よい高揚感やエネルギーの増加をもたらすとされています。また、この種類のカンナビスは、創造性を刺激し、社交的にする効果があるとも言われています。

カンナビス・インディカ (Cannabis indica)

インディカ種は、リラックスや睡眠の助けとなる効果があります。また、痛みや筋肉の緊張を和らげる効果もあるとされています。

カンナビス・ルデラリス (Cannabis ruderalis)

ルデラリス種は、他の2つの種類に比べてあまり一般的ではありませんが、自然の条件下で生育する能力が高く、医療用途に使われることがあります。

医療用のカンナビスとしては、痛み、炎症、てんかん、睡眠障害、食欲不振などの症状を緩和するために使用されることがあります。

CBDを調べていくうちにでてきたカンナビス、CBDとの違いを調べてみると。

CBDとハーブカンナビスの違い

CBDとハーブカンナビスは関連がありますが、異なるものです。その違いは。

成分と形態により違い

CBDは、カンナビス植物から抽出される化合物の1つであり、カンナビノイドと呼ばれるグループに属しています。

ハーブカンナビスは、カンナビス植物の乾燥した花や葉を指し、多くの異なる化合物を含んでいます。

カンナビノイドからみたCBD

CBDは、カンナビノイドの1種であり、医療用途に使われることがあります。

ハーブカンナビスには、CBDだけでなく、THCなど他の多くのカンナビノイドと化合物が含まれています。

高揚感はあるのか

CBDは非精神活性化合物であり、ユーザーに心地よい高揚感をもたらしません。
一方、ハーブカンナビスは、THCという精神活性化合物を含むことがあり、これが心地よい高揚感をもたらします。

法律と規制からみた違い

CBD製品とハーブカンナビスの法律と規制は国や地域によって異なります。CBDは、多くの場合、THC含有量が低い(またはゼロ)であるため、一部の国や地域では合法であり、医療用途で使用されることがあります。
しかし、ハーブカンナビスは、THC含有量が高いため、多くの場所で規制されています。

用途のよる違い

CBDは主に医療用途や健康補助食品として使用されます。

ハーブカンナビスは、医療用途と娯楽用途の両方で使用されることがあります。

てんかんの治療として紹介をしたCBD、世界に目を向けるとハーブカンナビスに分類され、ハーブカンナビスとなると、他のブログで紹介をしているTHCの成分がでてくるのです。

CBDとTHCは切て切れない成分のひとつということがここから理解できます。

日本でのCBDてんかん治療

厚生労働省においてもCBDがてんかん治療に有効ではないのか?という問題に向き合いつつあります。

大麻由来医薬品のてんかん治療への活用

ただ問題になるのがTHCという成分。THCの成分が含まれていた方が効果的ではなのか?とも言われています。
一部のクリニックではCBDの利用を行っていますが、それはTHCを含まれないCBDとなります。
THCを含む場合、大麻規制法に触れてしまうからです。
このセンテンスについては、引き続き情報を集めつつ他のブログとして随時ご紹介してまいります。
医療については、次のブログでご紹介しています。

CBDと医療 – 心やすらかに
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